格闘技経験者への大きな一歩「パンチは顎から」

力を入れると腕が下がる

格闘技ある程度やってる方と、初心者の方を分けてしまう大きなポイントの一つに「パンチの出どころ」があります。

経験者は顎からスッと腕が伸びますが初心者の方は一旦腕が下がります。

これは何故かというと「ずっと思いっきり力を込めようとしているため」です。構えの段階から力が入りきっているため、さもパンチングマシーンをプレイするかの如く大きく振りかぶって打ち込もうとします。

これだと初動が大きく相手にバレるため簡単に対処されてしまうでしょう。

写真は毎週トレーニングを受けて下さっているAさんです。とても参考になる写真だったので許可を得て使用させていただいております。初心者の例として使用していますが、トレーニング開始たった3ヶ月にしてかなり上達しております(しかも土日のみ!)。ありがとうございます!

パンチ
右手はまだ顎についています。
パンチ
ここで振りかぶるため右手が下がります。
パンチ
低い位置のままパンチが出ています。

下の写真は顎からのパンチです。

パンチ
顎においてある手を・・。
パンチ
そのまま真っ直ぐ伸ばす。
パンチ
初動が小さいのでばれにくいです。

大切なのは、脱力

大切なのはパンチを繰り出すギリギリまで脱力し、肩の力を抜くことです。腰と肩の回転に逆らわず、素直に顎から真っ直ぐ伸ばしてやる。腕を「胴体についている鞭」というイメージを持つと上手く打ちやすいです。鞭自体には力は入らないけど、腰と肩の回転力によって上手く力を伝えることが出来ると鋭いパワーを発揮します。

緩急という人生の奥義

鳩や犬は追いかけると逃げます。異性もそうかもしれないですね。取引先との交渉場面なんかもきっとそうですよね(私は経験ないですけど〜)。ずっと力を込め続けると何事も上手くいきません。大切なのは、ギリギリまで脱力してリラックスすること。そして、ここぞという瞬間にグッと力を込める、この脱力⇄力みの緩急です。

野球のバッターや相撲といった一瞬のインパクトを重視するスポーツも脱力と力みの緩急がキーポイントです。

生理学的に説明すると、筋肉は収縮した状態から更に収縮しようとしても強いパワーを発揮できません。ある程度緩んだ状態から一気に収縮させることで大きなパワーを生み出します。

まとめ

人は興奮すると、目の前の状況を打開するために自然と力みます。だけど、そこで一旦深呼吸し、身体を一定のリズムで小さく揺らして脱力する。これが出来れば、きっとCoolなパンチが打てるし、生活の中においてもブレーキとアクセルのコントロールが上手くなることで精神的に穏やかな毎日を過ごすことに繋がると信じています。

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