一瞬で右ミドルキックを強くする方法(運動学的考察)
大事なのはステップの位置
右ミドルキックは動作を2つに分けることが出来ます。
①左脚を斜め前方にステップする。
②右脚を高く上げて蹴る。
①の際に左脚を思い切って斜め前方にステップする事がキック力を上げるポイントです。
簡単に思えますが意外と定着するのが難しく、毎回の声かけが必要なポイントでもあります。
![キックの打ち方1](https://g-kick.com/wp-content/uploads/2022/08/S__51159126-473x1024.jpg)
![キックの打ち方2](https://g-kick.com/wp-content/uploads/2022/08/S__51159127-473x1024.jpg)
筋肉は少し伸びてる方が働きやすい
キックするときには股関節を曲げる必要があり、その際に使用される代表的な筋肉の一つに「腸腰筋」があります。
この筋肉は大腿骨の上部〜骨盤の内側についています。
![腸腰筋](https://g-kick.com/wp-content/uploads/2022/08/S__51159123.jpg)
そして、筋肉というのは、少し伸びている方が大きな力を発揮します。
ゴムを想像して下さい。縮んだ状態よりも、ある程度伸ばした方が、元に戻ろうとする力が強いですよね。
下のグラフは「長さ-張力曲線」といいます。
筋肉の長さが長くなると徐々に張力は増大し、一定を超えると低くなります。
![長さ-聴力曲線](https://g-kick.com/wp-content/uploads/2022/08/S__51159125-e1661858748551-1024x768.jpg)
![キックの打ち方3](https://g-kick.com/wp-content/uploads/2022/08/S__51159135-473x1024.jpg)
つまり・・
「左斜め前方にステップすると、右股関節の腸腰筋が伸びるので、蹴る瞬間のパワーが増大する」
という事です。
まとめ
キック力を増大させる方法はステップの位置以外にもいくつかあります。
下の記事も参考にどうぞ!
今回のステップ位置が上手くいかなくても、参考記事のように軸足のスピンを十分に行うなど、他で補うことができれば強いキックは可能です。
しかし、野球のスイングでもバスケのシュートでも「運動学的に理想のフォーム」というものはあり、1箇所でも不味いとそこを補うために違う箇所の負担が大きくなり、怪我に繋がったり、見た目の美しさが損なわれたりなど、問題が出てくることは多いです。
これらの事から、右キックの際のステップ位置は左斜め前方という癖をつけることが大切だと思います。
以上です。ありがとうございました!