仕事で人生しんどい人へ
マニラで見た衝撃的な光景
26歳の時、私はマニラに語学留学しておりました。
寮の近くにスーパーがあり、学校終わりにそこへ買い物に行くのが日課でした。
ある日、そのスーパーの駐車場でびっくりする光景を目の当たりにしました。
ボロボロのTシャツを着た男性が、勝手に交通誘導をしていたのです。
スーパーの駐車場に入ってきた自動車を区画に誘導し、その後に運転席ドアをノックして小銭を貰っていたのです。
「いや、、ずるっ!」とその時思いました。
しかし、夕方のスーパーは混んでおり、確かに誘導員がいれば運転手にとってかなり助かるのです。
自由すぎて、少しかっこいいなとも思いました。
バンコクで見た衝撃的な光景
21歳の時、バックパッカーの聖地と呼ばれるバンコクの「カオサンロード」を歩いておりました。
かなりの観光客で賑わっており、音楽もガンガン流れる中、数人のストリートチルドレンが路上で空瓶を使ったパフォーマンスを行っておりました。
以下がその写真です。
人の歩く振動とかで簡単に崩れちゃうんです。
怪しんだ観光客が「もし目の前で組み立てに成功したらお金あげる」と言って、子供がすごい集中力で、あっという間に組み立てて報酬をゲットしていました。
今まで観た路上パフォーマンスで一番圧倒されました。
仕事はつらいよ
以下は日本国民のうつ病、躁うつ病を呈した人数です。
算出方法の変更が途中あるようですが、増加傾向にあることと、男女とも働き盛りでピークということが分かります(近年は10代の自殺率が上昇中)。
またうつ病の要因83%が「仕事上のストレス」という記事を複数見つけました。
加えて、仕事だけではなく家庭の負担も重くのしかかる。家のローンを抱え、子育てに追われる中で、家庭もまた休息できる場所ではなくなっている。
働き盛りの方々は精神をすり減らして日々奮闘しているということが分かります。
医療機関に診てもらっていない患者は数値に出てこないので、実情はもっともっと膨れ上がるとのことです。
転職ってどうなの
日本の傷病手当金(病気などで就労できない期間に支給される手当金)の支払事由のトップが「うつ」を中心とする精神疾患で、全体の25%を占めております(参考記事)。
一方、アメリカの場合、トップはヘルニア系疾患(背痛、腰痛、リウマチなど)で30%、次に神経性疾患、心臓病、ガンと続きます。
なんと精神疾患は5番目で全体の7.7%に過ぎません。
日本は25%なので日米では3倍以上の開きがあります。
また、アメリカの方が簡単にクビにできる仕組みがあり(上司の裁量権が大きいらしい)、会社員生活は大変なストレスがあるはずです。
それにも関わらずなぜ、日本よりも精神疾患による休職が少ないのか。
参照元の記者さんによると、アメリカは「転職のしやすさ」が日本よりも秀でていることがストレスの少ない要因の一つであると伝えられております。
「職場環境の改善は努力で頑張るより、仕事辞めたろ」精神です。
終身雇用の名残を引き継ぎ「途中退社」「転職」に対してネガティブなイメージを払拭出来ていない点、
「石の上にも三年」という諺にもあるように、耐えることを過度に美化している点、
転職市場が整備しきれていない点、
雇用主による過度な囲い込みといった点が、逃げ道を無くし、ストレスを抱えて働き続けるしか無い状態を作り出していると考えています。
私の話
誇れる話では無いですが、私は、仕事を辞める時に引き留められたことが無いです。
どこか皆、安堵の表情を浮かべておられる。。
大人になってから、プログラマー、農家、肉工場、飲食業、マッサージ、理学療法士、キックボクサーなど、思い出せるだけでも10個以上仕事をしてきました。
基本的に能力が低く、出来ない社員として扱われてきました。
自分に自信もなく、全てしんどかったです。クビになったこともあるし、そもそも長く続かない。
難しいことは出来ない、楽しくない。残業や新しい仕事を任せられるとすごいストレス。
怒られると心が折れる。
今もなるべく楽で単純な仕事をずっとやっていきたいと思っています。
石油王の子供を川で助けて10億円くらい貰いたいと思っています。
そんな経験の中でも「これはまだマシだったな」と思える仕事が2つありました。
それは①お金が無い時に路上で折り紙ピアスを作って勝手に売っていた仕事と、②ホームレスや売れないアーティストなど貧困層の方々を対象にしたカフェのボランティアです。
詳しくはいつかお酒でも飲みながら話したいのですが、色んな仕事の経験から、「自分のペースで出来る」「人様のお役に立てる」仕事が自分に合っていて、ワクワクするんだなぁと何となく思いました。
これに気づけただけでも転職の繰り返しは無駄では無かったなと思います。
今はキックボクシングを教える仕事をしておりますが、過去の10個以上の仕事から学んだ結果なのかなと考えております。
まずは自分の健康が1番
養う家族がいて、仕事でプロジェクトを抱えていて、でもストレスで体調が悪く、なんとかごまかしながら生活している。という方が私の周りには多いです。
思い切って仕事を辞めるのも選択肢の一つですよと伝えております。
選択肢の一つに退職があるということで安心出来ます。
また自分の親が同じ状態であればつらいと感じてしまいます。
もし碇シンジに相談されたとしても「代わりはいるから逃げちゃえ」と伝えると思います。
また、日本の保障制度を考えると、数か月無職でも絶対何とかなります。
失業手当、傷病手当金といった制度があり、最長1年半くらい受給できます。
これらの受給をサポートするビジネスもあるくらいです(少しずるいビジネスに思えるので、私でよければいつでも相談乗りますよ)。
大丈夫、最悪、東光ストアの駐車場で勝手に誘導をやればいいし、大通り公園で空き瓶を組み立てる芸を披露すれば良い。
近所の図書館に行けば無料で図鑑や本が読め、役所の食堂は格安で美味しいごはんが食べられます。
札幌市の創生スクエア、スタバ並みにおしゃれで心地いいです。
なんとかなる。
人生の主役はあなた自身で、まずは自分が一番。そうしないと周りも幸せになりません。
まとめ
偉そうに書きましたが私は養う家族を持っておらず、さらに腰痛持ちです。
でも個人ブログなので許してください☺
最初に入職した場所が、自分にとっての最良とは限らないです。
恋愛経験を重ねて自分の好みの傾向が分かるように、転職経験を重ねることで自分のしっくりくる生き方を知れる。
また1回1回の経験は無駄ではなく、私は色んな仕事で失敗してきましたが、全て血肉になっていると感じます。
お店のホームページ作ったり、生徒さんの動作分析したり、外国人にトレーニングしたり。
なので今のしんどい経験も近い将来、無駄じゃ無かったと実感する瞬間が必ずやってきます。
ビヨンセ曰く、人生の尺度は、どれだけ息をするかではなく、何度息をのむ瞬間に出会えるかとのこと。
咲ける場所で咲く。
道草を楽しみましょう!
おやすみ~。