すんごく簡単にキック力を上げる方法
上半身の重要性
以前もキック力を上げるポイントについて、主に下半身の動きについて記事にしてきました。
今回は、上半身の動きについて書いていこうと思います。
実は、上半身の動きはすごい重要です。
例えば、左ミドルキックを例にしましょう。
左キックの場合、当たり前ですが下半身は右回転しております。
この際、上半身も同じ右回転してしまうと、バランスを崩し右側に崩れていきます。
なので上半身は、下半身と反対の方向へ、つまり左回転する必要があります(上の図参照)。
身体の上下で逆回転の動きを行う事で、頭のてっぺんからつま先への中心軸が作られ、バランスを保ちながら強いキックを打つことが出来ます。
ではどうやって上半身だけ逆回転させるか、ここが今回のポイントです。
蹴る方の腕を思いっきり外に振る
「キックの時に、蹴る方と同じ側の腕を外側に思いっきり振る」
これが大切なポイントです。
左の画像が腕を振っている例、右の画像は腕の振りがない例です。
なぁんだそんな事か〜と感じるかと思います。
確かにそうなのですが、意外と、慣れるまで意識しないと忘れやすい部分でもありますね。
腕をキックとは反対方向に、思いっきり振ることによって、下半身と逆方向の運動を生み出し、強固な縦軸の安定性を作ることができます。
キックのフォームが安定するということは、それだけ強く蹴ることが可能になるということですよね。
まとめ
パンチは腕だけの運動ではなく、足の動きが重要で、キックは足だけの運動ではなく、腕の動きが重要。
キックボクシングを練習していると、一見、関係の薄そうな、身体の遠い部位の動きが大切であることに気づくことが多々あり、身体は全て繋がっているんだなぁという当たり前ですが実感しにくい部分を、体感的に認識することができます。
全てのスポーツで同じことが言えますが、いかに身体の先から先へ、運動の連鎖をスムーズに伝えるかがキックボクシング習得において最重要です。
「彼を知り己をしれば百戦殆うからず」By 孫子
意味は相手を知り、自分のことも知った上で戦えば何度でも勝てるよ、ということらしいです(3分前に調べました笑)。
相手に向けていかに強烈な攻撃をするかがキーポイントとなるスポーツですが、そのためには自分自身の身体の動き、運動の連鎖に意識を向ける必要があるという、なんとも仏教的で哲学的な側面がキックボクシングには隠れております。
それでは、読んでいただきありがとうございました!