強くなる1番の方法
2022/06/18 RISE Nova
先日、RISEの登竜門とも言われているアマチュア大会「RISE Nova」がありました。私のジムから1人、トレーナーさせてもらっているキックボクシングアカデミー札幌から6人のアマチュア選手が出場、私はセコンドにおりました。
結果は1勝6敗、、。なんで負け越したか、そしてなんで1人は勝てたかを考えました。
セコンドが不味い
私、今回初めてのセコンドでしたが正直難しかったです。まず大声を出すのが慣れていない笑。
そしてどうすれば勝てるか、浮かんだアイディアをそのまま叫んでいいのか少し躊躇したり、「ロー!」って叫んでも中々興奮している選手には伝わらず。
あと心が折れてしまった選手になんて叫べばいいかも難しかったですね!反省!
パンチされる経験
こっちが本当は言いたい事なんですが、今回、唯一勝利した選手、彼は毎週末、私とガチスパーリングをしており、私以外の選手(プロ)にもやられまくっていたらしいです。
それでも通い続け、試合では相手も強い選手でしたが、殴られても蹴られても一切引かず、勝利をもぎ取りました。
うん、「勝利した」というより「勝利をもぎ取った」という表現がしっくり来るような、泥臭い試合でしたが、カッコよかったです。
キックが上手い≠強い
ミット打ちの上手さと強さは、キック始めたてこそ比例しますが、徐々に相関は無くなっていくと思います。
たまにミット打ちめっちゃすごい音轟かせる選手もいますが、ビビらないで、大丈夫!
野生の熊はミット打ちがおそらく下手ですが、めっちゃ強いのと同じです。
強くなるのが目的の人は、基本的な技のレパートリーを身につけた後は、スパーリングを通して攻撃になれる必要があります。
攻撃に慣れるとは、3つありまして、①パンチキックをくらうのに慣れる②ディフェンスに慣れる③相手を思いっきり、タイミング良くパンチキックするのに慣れる、これらだと考えています。
これらはスパーリングでしか身に付けることができませんが、この中で一番大切なのが「①パンチキックをくらうのに慣れる」です。
勝つべき対象はいつも自分の恐怖心
殴られた瞬間は、アドレナリンが出ているのでそんなに痛くないんです。それよりも「あぁ!!思いっきり殴られた!恐い、、次も殴られるかもしれない。。」という精神面のショックが大きいです。
この「次も殴られるかもしれない」という恐怖心が足を止め、攻撃を止めます。この恐怖心になんとか打ち勝って、相手を攻撃し続けられるか。
最初は「あと1分適当にやり過ごそう」「攻撃しなければ相手も分かってくれるはず」「笑ってごまかそう」とか無数の逃げ道が用意され、どれかを選んでしまい、少し自分を嫌になったまま帰ることでしょう。
これらは仕方無いことで、いきなりバシバシスパーリングをやるのは困難です。大切なのはまたジムに来ること、スパーリングを続けること、パンチをくらい慣れることです。
「恐怖心と向き合う」=「弱い嫌な自分を見ること」なので楽しい作業ではありません。
しかし、辛抱強く継続すると、徐々に「パンチもらってもなんとかなるな」「フックでカウンターを返してみよう」と気持ちに余裕が生まれ、積極的に攻撃が出せるようになります。
恐怖心から逃げず向き合い続けると、実はそんなに恐怖ではないことに気づき、それが強くなった証拠となります。
まとめ
偉そうに書きましたが、もちろん私自身もまだまだ未熟で、二日酔い時のスパーリングなどは「ちょっと具合悪いので緩めでお願いします」とか言ってます。精進いたします。
まとめると、強くなる最短の道は・・
「スパーリングを通してパンチをくらうのに慣れるまで恐怖心と向き合い続けること」です!
スパーリングというのは究極の人間成長トレーニングだと思います。
逃げ癖のある人はすぐに分かりますし、その人の色が出ます。
ですが、逃げ癖のある人も、スパーリングを通して自分の恐怖心と向き合い続けて、徐々に克服していき、選手としても人間としても成熟していくことが出来ます。
そしてすごいことに、スパーリングに慣れて強くなってくると、日常生活で少しストレスフルなことがあっても「パンチもらっても挫けない自分なら大丈夫だな」と自信を持つことができ、動じなくなります。
選手を目指していない人にはもちろんスパーリング自体も滅多にやらず、やっても寸止めですが、もし興味ございましたら楽しく、安全に!let's スパーリング!ということでお声がけくださいませ。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。