インナーマッスル強化=蹴りまくろう!

インナーマッスルはどんな筋肉?

インナーマッスルとはいわゆる「深部筋」、身体の深いところにある筋肉で、体幹でいうと「腹横筋」「多裂筋」「横隔膜」「骨盤底筋群」を指すことが多いです。

インナーマッスル
右が前方です!

これらはコルセットのようにお腹周りを囲っており、細かい姿勢の保持や調整のために働いております。例えば電車で立っていて急に動いた時にバランスを取る時など一番に収縮します。

鍛えるとナニか良いことあるの?

1.内臓が正しい位置にリフトアップされ、引き締まったお腹になる。

2.内臓が正しい位置に安定されることで内臓本来のパフォーマンスを発揮でき、基礎代謝量が向上する。

3.関節同士が正しい位置に安定し、土台となる身体の芯が強化されることで、外側の筋肉(腹直筋や大胸筋、腹斜筋群)を効率良く鍛えられる(外側の大きい筋肉の肥大=基礎代謝量の増加につながる)。

4.脊柱の関節の位置が正しく安定することで運動時の関節への負担が減少し腰痛予防に繋がる。

5.仙椎-腰椎-胸椎-頚椎のアライメントが正しい位置に安定するため姿勢が良くなる(理想的な姿勢=基礎代謝量の向上につながる)。

どうやって鍛えるの?

どうやって鍛えれば良いか、セオリーは「負荷が大きくなりすぎない」「回数を多めに」といくつかありますが、私が考える1番のポイントは「不安定な状態で姿勢を保つようなトレーニング」です。

ネットで検索すると沢山のトレーニングが出て来ますが、皆さん、そこでキックボクシングですよ!!

キックボクシングは最高のインナーマッスルトレーニング

キックボクシングの何が良いかって、、まずは①重心が高い格闘技であること!重心が高いということはそれだけ不安定であること。例えばミドルキック、この時軸足はつま先立ちしなくてはいけません。片足かつ、つま先立ちした上でバランスを取りながら下肢を全力で回転させる。これには高度なバランス能力が必要であり、インナーマッスルを存分に作用させることが可能です。未経験の方がミドルキックの際、軸足のつま先立ちができずに骨盤が回転しきらないのは、このバランスの取り方に慣れていないためです(繰り返しで必ず出来るようになります)。

そして②体幹の捻れが生じること!例えば右ミドルキックの際、骨盤は左回転します。この回転運動にブレーキをかけるために、実は上半身は逆方向の右回転しているんですねぇ〜。この不安定な状況下での体幹の捻れは、脊柱の位置関係を正しく配置してバランスを取るため、体幹のインナーマッスルをフルに作用させることが出来、結果としてそれらを効率良く鍛えることが可能です。

あとは③負荷量がちょうど良いこと!ベンチプレスやダンベルを使用したトレーニングと違い、自分の身体が生み出した回転力を制御するトレーニングであるため、外側の筋肉(アウターマッスル)で代償してインナーマッスルの作用を邪魔する心配が少ないです。

インナーマッスル
不安定な状況で、体幹を捻る!

まとめ

ムキムキマッチョよりも、モデル体型やほど良きマッチョを目指すなら、ひたすらサンドバッグとミットを蹴りまくる事をお勧めします。

完全な主観ですが、プロボクサーとプロキックボクサーの体型を比べると、キックの方が下部体幹にくびれがある印象です。これは日々蹴りの練習を続ける事で、インナーマッスルが強化され、内臓がリフトアップされた結果では無いかな〜と勝手に思っています。

キックボクシングは精神にも、肉体にも最高のスポーツであることを少しでも感じていただけたら幸いでございます。